北海道の紋別市でアザラシを見たりお世話体験をしたお話です。
とっかりセンターについて先に知りたい方は → “とっかりセンターとは?
とっかりセンターでアザラシのお世話体験
羽田から直行便で紋別へ
とっかりセンターのある紋別市の玄関口、オホーツク紋別空港へは羽田空港から1日1往復の直行便があります。(ANAのみ)
飛行機以外だと札幌/旭川からはリムジンバスがでているのと、遠軽方面からは路線バスでアクセス可能です。
札幌・旭川⇔紋別リムジンバス:時刻表(北海道中央バス)
遠軽⇔紋別路線バス:時刻表(北紋バス株式会社)
飛行機は1日1往復のみで正直時間が微妙ですが、羽田-紋別路線の維持に紋別市が頑張っていて、空港利用促進事業でお得なキャンペーンを開催している事も多いのでそちらもぜひチェックしてみてください。
最近だとANAのダイナミックパッケージやじゃらんで旅行代金がほぼ半額になるようなクーポンを配布してました。
そんな訳で直行便で紋別へ向かいます。
8月下旬に行ったのですが台風の影響が予想され、度重なるスケジュールの変更に振り回されました…結局台風がのろのろ過ぎて影響なかったんですが。
台風で振り回されたのでヤケクソのプレミアムクラス。
普通席で購入していても、搭乗2日前から空席があればオンラインでアップグレードできます。
料金は紋別は前日までなら確か+7000円で、当日だと+8000円だったと思います。(2024年9月現在)
少し前に主要路線(羽田-千歳、那覇、伊丹、福岡)以外はお食事の内容がだいぶシンプルになりました。紋別便は11時より前に出発なので軽食が提供されます。
20分ほど遅延してオホーツク紋別に到着です。
紋別空港から市内までは無料の送迎バスが出ています。ありがたい~
空港バスは飛行機の時間に合わせて出発するので、遅延しても大丈夫です(たぶん)
時刻表や停車するバス停については紋別市の公式サイトをご確認ください。
紋別市空港連絡バス:紋別市公式サイト
空港から出るとすぐ目の前に停まっていますので迷わず乗車できると思います。
空港からとっかりセンターに直行する場合「海洋交流館前」で下車するのが一番良いのですが、時期によっては「オホーツクタワー入り口」というバス停にしか停まらないことも。
オホーツクタワー入り口のバス停からとっかりセンターまで徒歩で15分、約1kmほどありますので荷物が多かったり徒歩がつらい方は空港からサクっとタクシーで行きましょう。
8月いっぱいは海洋交流館前まで行ってくれるルートだったので助かりました。
空港からバスで10分ほどで海洋交流館前に到着します。
海洋交流館の中にコインロッカーがありますので、大荷物の方はこちらへ。
どうやらコインロッカーを新調したようで、お値段も上がって500円になってました。
海洋交流館(ガリンコステーション)の中にはセイコーマートや飲食店が入っています。
また、売店ではとっかりセンターのグッズを購入できます。
とっかりセンターへ
一番最初に訪れたのは10年前の9月末だったのですが、その頃はとっかりセンター=現アザラシランドだったので今もアザラシランドのことをとっかりセンターと呼んでしまいます(間違っているわけでもないと思うのですが)
今はアザラシランド、アザラシシーパラダイス2施設をまとめてとっかりセンターと呼ぶみたいです。
まずはアザラシランドから…
入場ゲートが新しくなりました。電子マネーにも対応していてびっくり。
お魚が待ちきれないアザラシたち。
えさの時間になると間近でトレーニングの様子を見学できます。これは、お口の中をチェック中。
去年保護されたオスのアザラシ、ソルくん。大きくなったね~
こちらの2頭はワモンアザラシです。右がかつのりくんで、左がようちゃん。
えさの時間以外にも、広場には入れませんがこうしてアザラシたちがトレーニングを頑張る様子を観察できます。
休憩室にはとっかりセンターのアザラシ缶バッチガチャがありますので旅の記念にぜひ。
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アザラシシーパラダイスには3頭のアザラシがいます。
オスのアザラシ、アグくん。36歳とアザラシ界では高齢ですがまだまだ元気いっぱいです。
芸達者なメスのアザラシ、日和ちゃん。奥はキョロちゃんです。2頭は一緒のプールで生活中。
私が初めてとっかりセンターに行ったとき、アザラシペンにキョロちゃんと日和ちゃんが居ました。(後から知ったのですが)
2頭はずっと同期なんですね。これからも仲良く過ごしてほしいな~
アザラシランドとアザラシシーパラダイスは徒歩で2-3分ほどでえさの時間はうまいことかぶっていないので行ったり来たりしていました。
紋別セントラルホテルに宿泊
とっかりセンターの閉館後、コインロッカーから荷物を回収してホテルへ向かいます。
バスは面倒だったのでタクシーを利用、電話して15分くらいで来てくれました。
タクシー代は1,010円ほど。現金しか使えず焦る私…
紋別の宿泊施設はオホーツクパレス、プリンスホテル、セントラルホテルの3箇所がメジャーな気がします。
今回はセントラルホテルのシングルルームに宿泊しました。
ネットでは全然空室でなくてどうしようかと思いましたが電話したら普通に予約できたので、もしOTAや公式サイトの空室が出てなくても念のため電話で空室確認してみると良いかもしれません。
セントラルホテルではレンタサイクルもやってるようで、これでとっかりセンターへ行けなくもないなあと思います。お買い物とか、近場観光とかにも良いですよね。
アザラシのお世話体験に参加
今回の一番の目的は「アザラシのお世話体験」に参加することです。
夏休み期間限定のイベントで、事前にオンラインからの予約制でしたが爆速で埋まっていきました。
うかうかしているうちに平日しかとれず、悩みぬいた末に飛行機等を手配したのですが前述の通り台風の影響で色々あり…
紆余曲折を経て同じタイミングで紋別入りしていたあざらーさんのお世話体験にご一緒させていただくことに。本当にありがたい…😢
プログラム
開館前の9時30分から入館させていただき、10時までの約30分間でお世話体験をします。
- 施設の説明
- アザラシペンの見学
- 広場のブラシ清掃
- お魚のカット、計量
- アザラシにトレーニングサイン出し&えさやり体験
- アザラシからお礼のchu
なお、入館料込みで1名につき2,500円でした。
写真はアザラシペン以外自由に撮れますが、作業に従事するのでその間は飼育スタッフさんが撮影してくださいました。
写真でも載せてこんな感じでしたよ!とご紹介したいのですが、自分の写真あげてもな…文章だけですみません。
夏休み期間(冬も)は例年イベントをおこなっているので、ぜひ来年も公式サイトや公式SNSをチェックしてみてください。
オホーツクタワー内のカフェ「Companio」へ
海洋交流館から送迎バスに乗車し、オホーツクタワーへ向かいます。
徒歩でも行けますがあまり時間もなかったのでバスをお願いしました。
それなりに人がいる時期だと時刻表通りに運行するのだと思いますが、この時は電話でお願いして出してもらいました。
バスを降りたらエレベーターでタワーの入り口まで昇ります。こちらはタワーに続く通路。
オホーツクタワーは無料で入れますが、海底階の水族館のみ有料となります。
運が良いと水中窓からアザラシが見られたりするらしい…
カフェ「companio」さん。ワッフルを中心とした軽食と、飲み物をいただけます。
あざらしクッキーワッフルとカフェラテ、そしてあざらしくんマシュマロ。
あざらしクッキーとマシュマロは海洋交流館の売店で販売中です。(この日はマシュマロ売り切れでした)
あざらしくんマシュマロをうまいこと浮かべたかったのですが…
マシュマロチャレンジ失敗の様子
スプーンでもいけるかなと思ったけどいけませんでした🦭🥄
(上の方をつまんでそーっと入れるのがベター)#もちもちあざらしくんマシュマロ pic.twitter.com/VCOnWdTE7d— かお🦭 (@nas_oak) September 1, 2024
残念な結果に😢
溶けてゆくあざらし…
食べ終えた後はオホーツクタワーの受付でバスを呼んでいただき、またとっかりセンターへ戻りました。
あっという間の2泊3日
滞在中はとっかりセンターにしかほぼ滞在しておらず、今回ははまなす通りにも繰り出さなかったのでアザラシだけ眺めて3日間が終わりました。
羽田-紋別便はいつも遅延しているので(偏見です)今回も遅延かな?と思っていましたが、この日は定時運航でした。ちょっと残念。
タラップまでは徒歩で。
バスに乗る前に急いでセイコーマートで買ったお昼ご飯を機内でいただきます。たまご被ってた。
夏のとっかりセンター、とっても楽しく満喫しました。次は冬に行く予定です。
読んで下さり、ありがとうございました!
この先はとっかりセンターをご存じない方向けの内容なので、知ってる方はスルーしてくださいね。
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とっかりセンターとは?
北海道紋別市にある「とっかりセンター」、恐らくこのブログを見て下さっている方で知らない人はいないかと思います。
偶然このブログに辿り着いた方の為に説明すると、病気やけが、衰弱等で保護された野生のアザラシを保護・飼育している施設です。
ちなみに紋別市ってどこ?というと…
北海道の道東エリア、オホーツク海に面したホタテや流氷が有名なところです。
保護されたアザラシは、回復が見込めそうならば療養を経て海へとリリースされます。
ただ、そうでないケースも多く、視力を失ってしまっていたり何らかの事情で野生へ戻せない…となったアザラシたちはこの施設で暮らしていきます。
そんな保護されたアザラシたちを見たり、時には触れることもできる施設が「とっかりセンター」です。
※アザラシに自由に触れられるわけではなく、イベント等に参加した場合かつ飼育スタッフさんの指示のもとに限ります
ちなみにとっかりとはアイヌ語で「アザラシ」をという意味をもっています。
とっかりセンターには「アザラシランド」と「アザラシシーパラダイス」という2つの施設があります。
アザラシランド
現在20頭ほどのアザラシが暮らしています。ゴマフアザラシが多く、2頭だけワモンアザラシがいます(2024年8月時点)
4つのプールと休憩室、そしてアザラシペンと呼ばれるアザラシを治療・療養する病院の役割を担う建物があります。
4つのプールにはそれぞれ「オスの大人アザラシ」「メスの大人アザラシ」「メスの若いアザラシ」「オスの若いアザラシ」が暮らしていますが、オスの若いアザラシプールにはワモンアザラシも2頭一緒にいます。
また、メスの若いアザラシプールには去年保護された男の子のアザラシがいます。
アザラシペンは立ち入ることはできませんが、建物の裏側からそっと中の様子をみる事ができます。
アザラシペンではリリースを目指し療養&訓練をしているアザラシや、高齢のアザラシが暮らしています。
(※大声を出したり、窓を開けたりせず静かに覗いてください。また、現在は内部の撮影及びSNS等への投稿は禁止されています)
えさの時間
アザラシランドでは1日5回えさの時間があります。(10:30/11:30/13:30/14:30/15:00)
飼育スタッフさんによる解説を聞きながら、より間近でアザラシを観察することが出来ます。
また、決まったえさの時間以外にもアザラシのごはんタイムがあります。タイミングが良ければ見られるかもしれません!
アザラシランドの詳細
開館時間 10:00~16:00
入館料 大人200円 小人(小中高)100円 幼児無料
えさの時間 1日5回:10:30/11:30/13:30/14:30/15:00
アザラシシーパラダイス
アザラシランドから徒歩2分ほどの場所に2015年にオープンした施設です。
プールが2つと、アザラシや海洋に関する書籍が閲覧できる休憩室があります。
プールにはゴマフアザラシのオス1頭、メス2頭の計3頭が雌雄で分かれて暮らしており、こちらの施設ではアザラシにサインを出したり、お魚をあげることができる餌やり体験を実施しています。
えさの時間
アザラシシーパラダイスでは1日3回えさの時間があります。(12:00/14:00/15:30)
この時間はアザラシをより間近で観察できるほか、アザラシにサイン健康チェックのサインを出してお魚をあげることが出来ます。
各回5名まで、40分前からの受付先着順となります。また、1人1日1回までとなっています。
アザラシシーパラダイスの詳細
開館時間 10:00~16:00
入館料 大人500円 小人(小中高)300円 幼児無料
えさの時間 1日3回:12:00/14:00/15:30