今回は北海道の道北、稚内市と礼文島にアザラシを見に行ったお話の続きです。
↓1日目

稚内市沿岸と礼文島で野生のアザラシを見る旅
2日目
野生のアザラシを探しに礼文島へ
北海道北部の沿岸では野生のアザラシが見られる(ことがある)事は前回の記事で紹介しましたが、今回は稚内市からほど近い離島、礼文島へ日帰りで野生のアザラシを探しに行ってきました。
礼文島ってどこ?というと…
ここです。礼文島の下(南)が利尻島です。
礼文島へのアクセス
礼文島に行く手段は稚内もしくは利尻島からフェリーのみ。
一応礼文空港がありますが現在休止中で再開の目処は立っていないようです。
運航会社はハートランドフェリーで、GW~10月末までは1日3往復、冬季は1日2往復の運航です。
シーズンによって時間も少し異なりますので公式サイトをご確認ください。
運賃は2等自由席で片道3,950円です。(2024年10月時点)
稚内フェリーターミナルから礼文島へ
日の出よりも早く稚内フェリーターミナルに到着。
この時期(10月)の朝イチのフェリーは6:30に稚内発、礼文島の香深港に8:25に到着します。
車両等をのせる場合や何かの割引や手続きが必要な場合はチケット窓口で、それ以外は券売機で乗船券を購入できます。
私は券売機で往復のチケットを購入しました。
クレジットカードで支払い可能です。
往復で買ったところで何か割引があるわけではありませんので紛失が心配な人は片道ずつ買った方が良さそうです。
購入したのは2等自由席の往復チケット。復路は発券日から14日間有効です。
私が行った日はまだ開始していませんでしたが、2024年12月1日より2等自由席もweb予約に対応するそうです!この日はガラガラでしたが混み合うシーズンには大変便利になりますよね。
フェリーターミナルにはコインロッカーや売店もあります。売店ではお土産物のほかおにぎりやサンドイッチ、菓子パンなどの軽食も販売していました。
朝早すぎてまだ営業してませんでしたがレストランもあります。
待合室でのんびりしていたら乗船開始のアナウンスが入りましたので船内へ。
往路で乗船したのはアマポーラ宗谷です。本来この椅子席は2等指定席ですが、2等自由席として開放してくれています。
この日はカーペット敷きの2等自由席の方が人気だったようでこちらの椅子席に座ってる人は数人程でした。
2時間とそこそこ長い時間乗船するので仮眠をとりやすいフラットな自由席の方が好まれるのかもしれません。
船内には飲料の自販機があります。稚内牛乳のアイスもあります!食べたかったけど身体が冷えるとまずいのでやめときました。
航行中は晴れていれば美しい利尻富士が見えます。
礼文に近付くにつれ、利尻富士もどんどん大きく、そしていつもとは違う角度から見られるので新鮮です。
外洋だし揺れと船酔いが心配でしたが船体が大きいので全然気になりませんでした。乗り物酔いしにくいタイプなのもありますが…
写真を撮ったりうとうとしていたら礼文島の香深港に到着しました。
香深港フェリーターミナルのロビーにマスコットキャラクターの「あつもん」がいました。
礼文島でしか見る事のできない「レブンアツモリソウ」の妖精だそうです。
スクーターで野生のアザラシ探し
今回はレンタルバイク(50ccのスクーター)でアザラシを探しに行きます。
レンタカーかレンタルバイクか悩んだのですが、バイクを選択。
礼文島の移動手段については記事の最後にまとめています。すぐ読みたい場合は下記からどうぞ。
若い頃に原付免許を取得し数年乗っていましたが車の普通免許を取得してからは初です。十数年ぶり…
正直なところ運転できるか不安もありましたが、まだ若かりし頃の感覚はギリ失っていなかったようで(たぶん)意外となんとかなりました。
アザラシを探すべく海沿いの道をひたすら北上し岩礁の上に転がっているアザラシや水面でぷかぷかしているアザラシがないか探します。
ちなみにアザラシがいそうな岩礁とは何か?というと…
こういう海からちょっと出てるやつです。(※GoPro動画の切り抜き写真)
原付の運転するのも必死、アザラシ探すのも必死で道中の写真はあまりないんですよね。
アザラシって潮位が低いときの方がいる確率高い(と思う)のですが、この日の干潮は朝9時くらいでもう潮位が上がってくる時間になってたので…
運転しながらちらちら岩礁や海上を見つつ、気になる場所があれば双眼鏡で確かめるを繰り返します。
とりあえず撮ってみたけどウミネコしかいないな…とすぐこの場所を離れたのですが、帰ってからパソコンで拡大してみてみると、、、
いる~~😂
いや、分からんって!!
思っていた以上に潮位が高く、かつ風で波が立っているせいでアザラシ探しに難航しましたが、進むこと30分…
いたーー!!あざらし!!!(興奮)
3頭並んでる可愛い…可愛い…(語彙力ないので可愛いしか出てこない)
ゴロゴロしている…可愛い…
写真を撮っているときは気付かなかったのですが周囲を泳いでいるアザラシもいたのでここでは4頭のアザラシをみることが出来ました。
道路からかなり近いところで寝ていたのですが、この写真はちょっと離れたところから800mm相当のレンズで撮りました。
他にも行きたい場所があったので惜しみつつ次のアザラシスポットを目指し移動します。
目的地に着きました。なにか見えますね……見えます?
?!?!
アザラシ~~~!!!!!(大興奮)
何頭いるの…⁈ pic.twitter.com/4jBCbBqb1P
— かお🦭 (@nas_oak) October 14, 2024
めっちゃいる…すごい…すごいぞ…(語彙力消失)
ぷかぷかアザラシもいます。茶柱🍵
すやすや…
結局ここで2時間ほど滞在したかな?アザラシたちは潮位が上がるにつれ波にのまれるように少しずつ海の中へ戻っていきました。
スコトン岬にもアザラシがいると聞いていたのでこの後向かう予定でしたが、だいぶ風が強くなってきたので今回は断念。
港方面へ戻る途中で休止中の礼文空港を見てきました。いつか再開してくれたら嬉しいのですが…
10月中旬、本州はまだまだ暑い日が続いていましたがこちらは秋も深まり、冬の気配が感じられるほど。
帰りもアザラシを探していたのですが見つからず、予定よりもだいぶ早くフェリーターミナルに着いてしまったので更に南の方、北のカナリアパークへ行ってみました。
北のカナリアパーク
こちらは映画『北のカナリアたち』のロケ地で現在は観光名所(?)となっています。
北のカナリアたちは出演俳優が豪華だったので当時映画館まで観に行きましたね~。
調べたら12年前の映画だったようで軽くダメージを受けています。もうそんな経ったの…?
撮影で使われた校舎のすぐ近くにカフェがありました。
良い眺めです。ソフトクリームや軽食もありました。
礼文島から稚内フェリーターミナルへ
少し早めにレンタルバイクを返却し、香深フェリーターミナルへ。出航の時間まで写真整理したりセイコーマートで買ったおにぎりを食べたりしてました。
復路はボレアース宗谷という船体です。
17:05に礼文島発、稚内フェリーターミナルには19:00に到着します。
2等自由席はカーペット敷きの席と甲板ベンチ席があります。
甲板は絶対寒いと思うので中で大人しくしてました。というか気付いたら寝てました…
自販機。こちらもアイスありました。
潮風を浴びて冷え切っていたので食べてませんw
船内にあった礼文のガイドブックを見ていたらアザラシ~冬は寒そう…いや絶対寒い。
19:00、無事稚内フェリーターミナルに戻ってきました。
ホテルまでは歩いて行ける距離なのでのんびり帰ります。
道中ツノが立派な牡鹿とすれ違いました。さすが稚内~
ホテルの庭?でくつろぐエゾシカたち。
初の礼文島は短い時間でしたがとても楽しく過ごせました。ビギナーズラックが発動したのだと思いますがアザラシたくさん見ることが出来て本当に良かったです。
ただ、もし1頭もいなかったらどうやって時間を潰すのか考えるとちょっと悩んでしまいますね。
色々悩みながらもきっとまた来てしまうとは思いますが…
2日目はここまで。次回は宗谷湾のお話です。

↓この先は礼文島の移動手段についてあれこれ悩みまくったまとめです。
礼文島内の移動手段について
礼文島内の移動手段ですが、これは直前までかなり悩みました。
車両を持ち込んでいない場合の選択肢として
- 路線バス
- レンタカー
- レンタサイクル&バイク
- 徒歩&その他
この中から検討します。一応書きましたが4の徒歩はちょっと無理がありそうです。
1.路線バス
メリット:運転不要 安価
デメリット:本数が少なすぎる 降りたらあとは徒歩
路線バスなら運転不要ですし、1日乗車券が2,000円なので徒歩を除けば一番安価です。
ただ、本数が少ないので降りたら最後…とは言いませんが、別の場所に移動したい場合折り返しのバスor数時間後バスを待つか徒歩しかありません。
1泊以上礼文島内に宿泊する場合ならアリかな?と思います。
宗谷バス公式サイト:礼文エリア時刻表
今回は日帰りだったので路線バスは候補から外しました。
2.レンタカー
メリット:早い 風をしのげる(重要) 臨機応変に移動可能
デメリット:離島料金なので高い 駐車スペースの確保が難しい場合がある
車を運転できる場合に限りますが一番確実で、一番早い手段です。
離島料金なのでとにかく高いのですが、運転出来てお金に余裕がある人ならレンタカーが一番良いと思います。
トヨタレンタカー:離島料金(礼文・利尻)
日産レンタカー:離島料金(礼文・利尻)
ただ、野生のアザラシを探すにあたり見つけた場所に必ずしも駐車場があるとは限らないんですよね…長時間の路駐はご迷惑になりますし。
1人では運転しながらアザラシ探しするのも危ないので、最後まで悩みましたがこちらも候補から外しました。2人以上の場合だったら迷わずレンタカーにしますが。
3.レンタサイクル&バイク
メリット:比較的安価 小回りがきく
デメリット:悪天候に弱い 自転車だと漕ぐの大変 原付はうるさい
レンタカーか、レンタルバイク(50ccスクーター)で悩みに悩んだ末に私はレンタルバイクを選択しました。
理由としてはまず安価。私が借りた日はスクーター1日レンタルで4,500円、+ガソリン代です。
お借りしたのはCATROCKさんです。公式サイトがなかったのでgoogleで検索していただくか、下記の料金表をご参考にどうぞ。
予定が決まっている場合は事前に予約する方がよさそうです。
レンタカーかスクーターで迷ったことの一つ、駐車場問題。事前にGoogleストリートビューを何回もみて路肩の広さを調べ、自転車orスクーターなら車ほど邪魔にならずに停めておけるのではないかと思いました。
ただ悪天候時は難しいです。今回は天気が良かったので利用しましたが終日風が強くて、向かい風になると更につらいです。それが原因で1か所行くのを断念したほどに。
あと当然ですが冬期間は自転車もバイクもレンタルできません…路面的にも無理ですね。
そしてスクーターは走行音がやかましいので想定はしていましたがどうしても気になってしまいます。
アザラシを見つけたとき、もっと近付けそうだったんですが原付の音で逃げてしまいそうな気がして離れたところに停めて少し歩いたりもしました。
レンタサイクルはバイクよりももっと安価でしたし、静かですし、電動アシスト付きもあります。が、目的地まで片道25kmあったのでまずバッテリーがもたないだろうなと。バッテリー切れの電動アシスト付き自転車はただの重い自転車なので…
海沿いは平坦な道が多いので自転車でも行けないことはないと思いますが、なんせ片道25km…遠い…
4.徒歩&その他
自分の中では絶対あり得ないんですが、礼文島はお花目当てのハイキングで訪れる方が多いので歩ける人なら歩けるかもしれません。
また、島の北部にあるホテルや民宿に宿泊する場合、宿⇔フェリーターミナル間の送迎をしてくれるところもあるので宿を拠点とするのも良さそうです。
今回宿泊を検討していた民宿さんは往復のフェリーの時間に合わせて送迎可能で、自転車の貸し出しも行っているようでした。
泊まっていないのでお名前は出せないのですがこの民宿さんからアザラシスポットまでは片道3kmほどなので自転車なら余裕、徒歩でもいけそうな気がします。
あとはタクシーを利用するのも良いかもしれません。礼文ハイヤーさんだと観光タクシーもやってるみたいです(要問合せ)
折り畳み自転車を持ち込んで、路線バスやタクシー、ホテルの送迎などを利用すればもっと動きやすいのかなあ等と色々考えました。
1週間とか滞在できるのであればそこまで悩まなくてもなんとかなると思うのですが、限られた時間だとどうしても効率重視になります。
礼文島に詳しいかた教えてほしいです。笑