念願のコンブボートでゼニガタアザラシに会いに行ったお話 *2026年5月*

野生のアザラシ

先日、北海道の襟裳岬から出航する「コンブボートクルーズ」に乗船してきました。

とても感動したので、久しぶりのブログ更新です。

※アザラシの写真以外は動画からの切り出しで画質が粗いものが多いです

野生のゼニガタアザラシを見に襟裳岬へ向かう旅

スケジュールと行き先

前日:夕方の飛行機で新千歳空港へ。千歳市内前泊

1日目:同行のアザラーさんたちと新千歳空港で待ち合わせ、レンタカーで襟裳岬に向けて出発
出航可能であればサンセットクルーズの予定

2日目:コンブボートクルーズ乗船日(メイン)

3日目:コンブボートクルーズ乗船日(予備日)
夕方に新千歳空港へ戻り、解散

 

昨年はお誘いいただいたのに就活もあって参加できず、今年ようやく参加が叶いました。

昨年も参加されたアザラーさんに同行させていただいたので、とてもスムーズに楽しめました。

コンブボートクルーズとは

コンブボートクルーズは、襟裳岬からコンブ漁に使うボート(定員7名)で岩礁エリアを航行し、そこに棲み付くアザラシなどを見るツアーです。

このあたりに生息するのは主にゼニガタアザラシで、4月~6月ごろに岩礁の上で出産・子育てをしますので、運が良ければ赤ちゃんアザラシや子育て中の姿を見ることができます。

ほとんどがゼニガタアザラシですが、たまにゴマフアザラシもいるようです。

ゼニ×ゴマの交雑とみられる個体もいました。

運航は昆布漁師が本業の、襟裳岬周辺の海を熟知した船長さんが行っています。

料金等、詳しくはコンブボートクルーズの公式サイトをご覧ください!

公式サイト👉 コンブボートクルーズ

今年(今年度?)から法人化したようで、新しく事務所を設置したり、料金を見直したりと、昨年から色々変更があったようです。

新事務所の看板。めっちゃ可愛いです。

事務所では出航前にお手洗いを済ませることもできますし、少し待機させていただいたりと、大変お世話になりました。

何よりも、クレジットカードを含む各種キャッシュレス決済に対応してくださっていて、これまた本当に助かりました。

 

持ち物について

コンブボートクルーズで、これあって良かった・持って行った方がいいものをまとめておきます。

  • サングラス(晴れていると水面が眩しいので)
  • 風で飛ばない帽子、日焼け防止グッズ(海上は日陰ゼロです)
  • 酔い止め(酔いやすい人は必須)
  • タオル(波しぶきが飛んでくるので拭いたりかかるのを防止したり)
  • 防寒グッズ(手袋・ネックウォーマーなど)

私が今回行った5月中旬でも海上は風が冷たく寒かったので、寒がりさんはしっかり対策していきましょう。

1日目

私は前泊したので3泊4日で、正式には2日目なのですが、ほぼ2泊3日の旅程なので、2日目を初日として記していきます。

まずは新千歳空港で待ち合わせし、同行者さんが手配してくださったレンタカーで襟裳岬へ。

新千歳空港から襟裳岬までは約180kmほどで、途中、自動車専用道路を走行しますが無料区間です。

羽田から帯広便を使える人は、帯広空港からの方が近いのでこちらがおすすめ。

車大前提の場所ですね…公共交通機関で行けないことはありませんが、大変そうです。

道中、道の駅サラブレッドロード新冠のレストラン「樹林」さんで昼食をとりました。

とんかつ定食1,250円。

かなり大きくて、これで1,250円…?!と驚かされました。美味しかったです✌

 

この日は夕日を見ながらのクルーズ予定でしたが、午後から風が強くなってしまい、残念ながら欠航になりました。

お天気は良くても、風や波が出航判断基準を超えると欠航になってしまいます。

なかなかシビアですが、安全優先ですし、何よりも海を熟知した船長さんが「行けない」という判断を下したなら仕方ありません。

予定を変更し、ミニチュアホースを見に「おひさま牧場」へ行ってきました。

牧場内に放牧されているミニチュアホースたち。入口でにんじんのカップを買えます。

GW期間に食べ過ぎてしまったようで、この日は1人1カップまでの制限がありました。

馬のお鼻のあたりって、ふにふにしていてとっても気持ち良いという学び……。

親子。

公式サイト👉 おひさま牧場

 

このあと襟裳岬方面へ向かい、各自宿泊先へ。

私は様似町という少し離れたところに宿泊しました。

様似町にあるおみなえしさん。

2階がレストランで、1階が民宿です。

綺麗で快適でした。

今回の旅で、とっても久しぶりに民宿に宿泊した気がします。17年ほど前にペンションに宿泊して以来かもしれません。

 

2日目

起床後、セコマでささっと朝食を買って済ませ、同行者の皆さまと合流しました。

風を少し心配していましたが、問題なく出航できるとのことで、早速コンブボートクルーズの事務所へ受付に向かいます。

乗船名簿に氏名を記入し、注意事項の説明を受けます。

長靴と雨合羽をレンタルで借りることができます。救命胴衣を装着したら、船に乗るために砂利道を下っていきます。

その時の潮位にもよりますが、足場が悪い岩場を歩くことがありますので注意が必要です。

ごつごつの岩場。潮位が低いときに行くと、ここを歩かなければならないので大変でした。

でもアザラシに会うためなので仕方ないですね。必死に歩きましょう。

出航場所はそのときの状況によって異なるかもしれません。当日説明があると思います。

(写真提供:ATOM 様 @ATOM49499350 )

ボートは7人乗りで、船長さんを除くと6名まで乗船可能です。

この日は天気も良く、大潮の干潮でかなり潮が引くタイミングでした。

岩場にさっそくアザラシの親子がいました。

お母さんは警戒心MAXですが、赤ちゃんは寝起きでぽやぽやしています。

船長さんが巧みな操船で狭い岩場を抜け、良いスポットに船を近付けてくれます。

たくさんのアザラシ。本当にたくさんいました。

日高山脈とアザラシたち。

この2頭は赤ちゃんですが、左の子はゼニガタとゴマフのMIXだと思われます。

体が小さく、ホワイトコートがまだ残っていました。

ウミウがたくさん営巣中でした。

1時間40分乗船し、一旦戻ります。

キタキツネの親子。

 

昼食を予定していたレストランがなんと定休日で、アポイ山荘というアポイ岳の麓にあるホテルのレストラン、「アポイ日和」さんでいただくことに。

短角牛のステーキです。美味しかった~

 

襟裳岬に戻り、風の館へ入館しました。

風の館は、北海道・えりも岬の先端近くにある、「風」と「自然」をテーマにした体験型の観光施設で、日本屈指の強風地帯である襟裳岬ならではの自然を、体感しながら学べる場所として人気があるそうです。

館内のガラス張り展望室からは、岬沖の岩礁にいるゼニガタアザラシをフィールドスコープで観察できます。

風速25m/sを体験できる「えりも風体験」も楽しそうでしたが、外で散々風を浴びたあとだったので遠慮しておきました。笑

公式サイト👉 襟裳岬「風の館」

この日、夕方にもう一度サンセットクルーズに乗船予定でしたが、曇天で夕日は望めない感じでしたので、残念ながらなしになりました。

3日目

3日目は朝から霧が出ていたので、コンブボートクルーズの事務所で霧が晴れるのを待たせていただきました。

一昨年、別の場所ですが散々霧に泣かされた記憶が一瞬蘇りましたが、少し霧が薄くなったタイミングで運良く出航することができました。

薄い霧の中のクルーズは、しっとりとした雰囲気で、前日とはまた違った景色でこれも良かったです。

前日と風向きが変わり、ボートの振動や私たちの気配がアザラシたちに伝わりやすいようで、アザラシたちはちょっと警戒モードです。

可愛い姿をたくさん見ることができて本当に幸せでした。

この子は前日にもいたホワイトコートの子ですね。

この日は1時間乗船し、新千歳空港へ戻るため、お昼前に襟裳岬を出発しました。

 

昼食は浦河町の「Jian」さんで、麻婆豆腐のランチセットをいただきました。

本格的な痺辛系ですが、辛みはマイルドで食べやすく、何より美味しかった!

 

道の駅サラブレッドロード新冠で食べたソフトクリームも美味しかったし、やはり北海道は素晴らしい。
私は海鮮系を食べられないのですが、食べられたらもっと美味しいものを食べられるのにな~と残念です。

でも、残念と思いつつも毎回うにとかいくらとか食べていたら食費で破産しそうなので、食べられなくて良かったのかもしれません(宿選びは難航しますw)

えりも地域のゼニガタアザラシによる漁業被害のお話

私のようなアザラシ好きからすると、ただただ可愛く尊い存在ですが、そうは言っていられない複雑な事情があります。

えりも地域のゼニガタアザラシは世界的にも貴重な個体群ですが、一方で近年は個体数増加に伴い、沿岸漁業との摩擦が拡大しています。
そのため、日本で初めて「特定希少鳥獣管理計画」の対象となった海棲哺乳類です。

個体群管理(必要に応じた捕獲・駆除)をしていますが、個体数無差別な駆除ではなく、「被害を起こしやすい個体」を中心に管理し、音・網改良・忌避装置などの非致死的対策も検討されているようです。

参考資料:環境省 ゼニガタアザラシの保護管理

今回コンブボートクルーズに乗せていただき、貴重な生息地を間近で観察できることにとても感動する一方で、これだけの個体数による漁業被害は深刻なものだろうな……と、素人ながら察しがつきます。

そんな“憎きアザラシ”たちですが、一方で観光資源でもありますので、グッズを購入したり、ボートに乗ったり、宿泊施設やレストランを利用したりと、アザラシ好きとしてささやかですが少しでもえりもの皆様に還元できたら良いなと思いました。

地域の方々の理解がなければ、こんなにも素晴らしい体験をできることもなかったでしょう。
えりもの皆様と、ボートを運航してくださる株式会社Kagayakiの皆様に心から感謝申し上げます。